太い太い眉毛は強さの証!映画「白雪姫と鏡の女王」

白雪姫と鏡の女王グリム童話の「白雪姫」をベースにした、現代に生きる女性にエールを贈るファンタジー映画。
豪華で見ごたえのある衣装と全体的に漂うブラック・ユーモアで、特に大人が楽しめる作品になっています。

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あらすじ

白雪姫(リリー・コリンズ)は、意地悪な継母である女王(ジュリア・ロバーツ)に城に幽閉されていた。
父親である国王は、白雪姫が小さい時に謎の失踪をとげていた。
18歳の誕生日を迎え、白雪姫は城の外に出て世界を見ることを決意する。

城から抜け出した白雪姫は、諸国漫遊でブラブラ放浪していた王子(アーミー・ハマー)と森の中で出会う。
おとぎ話のお約束でひと目で恋に落ちる2人。
継母の女王は王子に横恋慕し、白雪姫を殺そうとする。
すんでのところで命拾いをした白雪姫は、7人の個性豊かな森の小人たちに助けられる。
白雪姫は、小人たちから剣術、投擲、体術などのスパルタ特訓を受け、強く自立した女性に生まれ変わる。
女王の邪悪な魔法で変えられてしまった王子と王国を救うため、白雪姫は立ち上がった…!

見どころ

映画のオープニングのマリオネット風のCGが地味によくできています。注目!

あとは何といっても、国際的な衣装デザイナー石岡瑛子がデザインした衣装。
豪華絢爛で見ているだけでも楽しめます。
というか、衣装意外にあまり見るものがない…。
意地悪な女王の衣装も凝っていてステキ。

大変残念なことに、石岡瑛子氏は2012年にこの世を去り、この映画が彼女の遺作となってしまいました。

私のイチオシのシーンは、小人たちと訓練中の白雪姫が、新しい自分のイメージを探って色々と衣装を替えて七変化するシーン。
どの衣装もすごくカワイイのに一瞬しか映らないのがもったいない!

圧巻なのが、女王と王子の結婚式の舞台になる氷上テントのシーン。
ゲストたちの多数の衣装とメイクが豪華でユニークです。

予告動画だけでも衣装の豪華さは伝わると思います。
これでピンとこなければ観なくていいかも…。

どんな人にオススメ?

「男が活躍する映画を見たい人」には向いていません。
この映画は女性に主眼を置いて作られています。

  • ファッションに興味がある・勉強している人
  • 石岡瑛子ファン
  • 太眉フェチ
  • ジュリア・ロバーツファン
  • 女性の幸せについて悩む女性・力強く生きたい女性

どんなシチュエーションで観るのがオススメ?

どんなシチュエーションでも気軽に楽しめる映画です。

  • 一人でもOK!
  • カップルでもOK!
  • 家族でもOK!小さいお子様も安心して楽しめます
  • 友達同士でもOK!

この映画を視聴できる動画サービス

オンラインですぐに見たいときは、次の動画サービスで見ることができます。

hulu
月額1,000円で見放題

吹き替え・字幕 両方アリ
Netflix
月額650円から見放題
Youtube SD300円
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日本語字幕版のみ
Amazon
プライムビデオ
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「白雪姫と鏡の女王」感想

いきなりですが、この白雪姫(リリー・コリンズ)、とにかく眉毛が太いんです。
それだけは覚悟しておいてください!
「DVDのジャケット写真はそんなに太くないけど?」
と思った人、あれは加工して細くしてあります!
DVDを手に取った人が驚かないように、という販売元の配慮です(たぶん)。

一番初めのシーンで、白雪姫がセンター分けの髪型で登場するんですが、これがまたイモトアヤコにそっくりなんです。
私は観ている間もずっと「これイモトじゃね?絶対イモトじゃね?」と思ってしまい、ストーリーに集中できませんでした。

ストーリーが進むにつれ、白雪姫の髪型が変わるとイモト感も薄まります。
そして、ずっと観ていると彼女のあの眉毛も愛らしく見えてきました。不思議☆

エンタメに方向転換したターセム・シン監督

この映画の監督、ターセム・シン監督だったんですね。
ターセム・シン監督、だいぶエンタメに方向に舵を切ったなという印象です。
「ザ・セル」や「落下の王国」のような、映像に命掛けてます!感はなくなってしまいました。

衣装に予算をかけすぎたせいなのか、場面転換が城の中、森の中メインで変化に乏しいです。
「映像美命!」な監督の個性がなくなってしまったのは残念です。

受け身のヒロイン、受け身の人生はつまならい!

白雪姫の眉毛が太いということばかり言ってしまいましたが、描かれ方は非常に現代的で好感が持てます。
白雪姫の行動がそのまま、映画を観る女性へのメッセージになっています。
「待ってるだけじゃもう古い!白馬の王子は自分から奪いに行け!」

かつてのおとぎ話の白雪姫は、非力で、毒リンゴをかじるほどアホで無垢で純真で、王子が見つけてキスしてくれるまで眠りづつけるしかない、完全に受け身のヒロインです。

この映画の白雪姫も、初めはテンプレ通りの無垢で非力なヒロインでした。
しかし、7人の小人たちの荒っぽいスパルタ訓練で強くなり、ズルさ・たくましさも身につけます。

王子が女王の邪悪な魔法で変えられ、女王と結婚すると聞かされたときはメソメソ泣きます。
泣いて吹っ切れたら、小人たちを従えて結婚式会場に乗り込み、王子を奪います。
そして、王子を魔法から開放するため、白雪姫が自分から王子にキスをします。

もう、今は待っているだけの受け身のヒロインは流行らないんですね。
「受け身な自分を変えたい!」
「ぜんぜんステキな人(王子)に巡りあえない」
と悩む女性は、この映画から力強く生きる勇気をもらいましょう。


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