小耳袋「カラオケ店の怪」
怪談ライブで聞いた公に発表できない話、印象に残った話などを忘備録もかねて共有・紹介していこうと思います。
名付けて「小耳袋」。お楽しみいただけたら幸いです。
10年以上前に怪談会の集まりで聞いた話。
その怪談会は、中山市朗氏の住むマンションで開かれた怪談蒐集のための会でした。
そこには、中山市朗氏が講師を務める「作劇塾」の塾生の方もいました。
その方を仮にAさん、としておきます(稲川淳二風)。
Aさんは大阪のあるカラオケ店でアルバイトをしていた。
そのカラオケ店では、おかしな部屋がある。401号室だ。
部屋の雰囲気が気持ち悪いのだそうだ。
お客さんが出た後、アルバイトは入り口のドアを開けた状態で部屋の掃除をする。
401号室だけ、なぜか固定しているはずのドアが「ギー」と勝手に閉まる。
ただでさえ気持ちの悪い部屋なのに、閉じ込められる!という気持ちになり、とても焦るのだという。
アルバイトはみんなその部屋の掃除を嫌がっていた。
あるとき、401号室のお客さんからバックヤードに連絡が入った。
「女の人が部屋を覗いてくるので注意してもらえませんか?」
Aさんが401号室に向かうと、女はいなくなっていた。
カラオケボックスの各部屋の入り口は、防犯上の理由からガラス張りになっている。
お客さんに話を聞くと、女はこんな風に覗いていたのだという。
Aさん曰く「カラオケ店はとにかく安い土地を買うので、おかしなことがよく起きます」とのこと。
不気味な401号室のあるカラオケ店は、今も営業を続けているのでしょうか…?
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