面白くて一気読み!「ナオミとカナコ」

ナオミとカナコ
あなたは自分の手に負えない状況になったらどうしますか?
合法的な手段で解決しようとしますか?それとも非合法で解決しますか?
どちらにせよ実行前にメリットとデメリットを計算していますか?
ナオミとカナコはそんなお話です。

Amazon Kindleセールで安くなっていたのと高評価レビューでなんとなく購入。
ものすごく物語に引き込まれて一気読みしてしまいました。

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「ナオミとカナコ」あらすじ

百貨店外商部に勤める直美は親友の加奈子が夫の達郎から日常的に暴力を振るわれていると知る。
夫からの復讐を恐れて何もできない加奈子。
色々な機会や偶然が重なり直美は加奈子と共に達郎を殺す計画を立て始める。

物語の前半は直美、後半は加奈子からの視点で語られる。
この視点の切り替えのおかげで物語が途中でダレることなくグイグイ引き込まれる。

物語の中のリアリティが面白さを引き立てる

特に直美の周辺の描写がいい。
百貨店外商部の顧客たちと豪華で空虚な生活。
ひょんなことから付き合いが始まった華僑キャリアウーマンの価値観と信条。

直美と加奈子が立てた犯罪計画ははっきり言って穴だらけだ。
案の定犯行はバレてしまい二人は追いつめられる。
でも彼女たちの気持ちは悩みを吹っ切ってしまって前向きになっている。
そこに少し救われた気持ちになった。

現実的なDVの対処法

DVの現実的な対策は自治体や警察の支援を積極的に利用すること。
問題をオープンにして周囲に助けを求める。
合法的な解決法だったら朱美や陽子も二人の味方になってくれたのではないかと思う。

またどんな犯罪でも警察と監視カメラを侮ってはならない。
もし犯罪計画を立てるなら監視カメラに映る前提で立てること。(難しいな…)


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