堀江貴文が提唱する「付加価値」について考えてみた
堀江貴文「すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~」の中で、これからは「付加価値」が重要になる、という話を読んだ。
これからの時代に重要になるのは付加価値だ。
例えば、りんごを高く売りたいと思ったとき、普通なら、よりおいしいりんごを作って、いい値段を付けられるように頑張ろうとする。
しかし、待っているのは苛烈な「味の改良競争」だ。
新参者が頭一つ飛び抜けるまでには、相当なコストがかかる。
一方でこんなアイデアもある。
りんごをアイドルに収穫してもらい、手書きのメッセージを添えてもらえば多少高くしても売れる。
「アイドルの〇〇ちゃんが収穫したりんご」はここにしかない。
コストパフォーマンスが高いのは断然こちらだ。
ソニプラをぶらついていて「付加価値」のある商品を見つけたので、考えたことをメモ代わりに記録する。
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キャンディーブーケは付加価値商品
ソニプラで見つけたキャンディーブーケという商品。
大きなキャンディーやバルーンを中心に、造花や小さいキャンディーでかわいくデコレーションしたプレゼント用の商品だ。
目立つところに置かれていたので、結構売れているのだろう。
値段はアレンジにもよるが、2,000~3,000円ぐらいだった。
あなたはペロペロキャンディーほしいですか?
写真のようなスマイルマークのペロペロキャンディーは、単品なら600円で売れたらいいほうだ。
ペロペロキャンディーそのものには子供の需要があるかもしれないが、大人の需要はないと言っていい。
それ以外の小さなアメは単品で売るなら1個30円ぐらい。
だが、今どき単品のアメを買う人はいないだろう。
それが造花とオシャレなラッピングでイケてるギフトに早変わり!2,000円で売れてしまう。
これならプレゼントとしても絵的にかわいくて豪華。
インスタで晒すのにも最適だろう。
しかも生花と違って日持ちする。
2,000円ならプレゼントの価格としても、高すぎず安すぎずちょうどいい。
キャンディーブーケの原価を予測してみる
写真のキャンディーブーケに、ペロペロキャンディー1個・アメが5個・造花が5本入っていると仮定する。
- 大量に製造すればペロペロキャンディーは1個200円、アメは1個20円で仕入れられる。
キャンディーの原価は合計300円。 - 造花の原価は、こちらも大量に仕入れて1本50円。5本で合計250円。
- ラッピングのシートやリボンは1セットあたり100円。
全てを合計すると、300+250+100=650円。
粗利額は2000-650=1,350円。原価率は32.5%。
仕入れを高めに設定しているので、原価率はさらに上がると思う。
ここにラッピングする人の人件費などが多少加わるが、アメ以外の材料には賞味期限がなく、場所も取らないから在庫リスクは少なそうだ。
掛け算でポテンシャル以上の価値を引き出す
キャンディー、造花、ラッピング材料、これらの1つ1つは安くて利益が少ない商品だ。
しかし、キャンディーブーケにすることによって、キャンディー × 造花 × ラッピングの掛け算で利益の高い商品になった。
これからは1つの商品をいかにして売るかより、どういう形で売るか、どういう組み合わせで売るかが大事になるだろう。