小耳袋「北野誠と恐山のイタコ」
怪談ライブで聞いた公に発表できない話、印象に残った話などを忘備録もかねて共有・紹介していこうと思います。
名付けて「小耳袋」。お楽しみいただけたら幸いです。
4~5年ほど前、中山市朗氏主催の怪談ライブで北野誠氏が語った恐山のイタコの話。
今回の話はまったく怖くありません。ご了承ください。
北野誠が「お前ら行くな」の取材で恐山に行ったときのこと。
恐山といえば「イタコ」ということで、亡くなった北野誠の父親を口寄せしてもらうことになった。
ちなみに口寄せの料金は、呼び出す人一人につき5,000円かかる。
北野誠は少しドキドキしながらイタコと向き合った。
イタコのおばあさんが「それでは始めます」と言った次の瞬間「まことぉ~!」と父親の霊が降りてきた。
北野誠は「オヤジの霊、来んの早っ!」と思ったらしい。
イタコが口寄せした父親の霊が、色々と話しかけてくるが、あまり話が噛み合わない。
場がだんだん気まずい空気になってくる。
すると、イタコは突然、北野誠のおじいさんを口寄せした!「まことぉ~!!」
どうやら会話が盛り上がらないと、ヘルプにもう一人ゲストを呼び出すらしい。
ここで北野誠は大変なことに気付いた。「呼び出す人一人につき5,000円」。
ということは、今すでに2人呼び出しているので、料金は1万円。
これ以上誰かを呼ばれるとマズイ!と思ったので、北野誠はイタコのおばあさんの言葉を丁寧に拾いながら、キャッチボールのように会話をしていった。
イタコ(北野誠の父):最後に家族で旅行、行きたかったな。
北野誠:そうやな。ずっと忙しかったし、オヤジ、死ぬ前は病気して旅行行かれへんかったよな。
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イタコ(北野誠の父):誠、ワシ高野山で〇〇の供養してもらいたいんじゃ。
北野誠:そうか。でも高野山の供養って高いんとちゃうか?
イタコ:(明らかに素で)そんな高ない。
と、こんな感じで楽しく取材をしたそうだ。
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